2014年1月26日日曜日

根本原理を知り、徹底的に反復する

軸コーディネーターの天谷です。

一人一人を観察してみると、同じような骨格をしている人はいません。

個性があり、癖があり、強いポイントもあり、弱いポイントが出てきます。

指導のほとんどが、その癖や弱いポイントに対して行われます。

野球の投球動作を例にとって考えてみましょう。

よく聞かれる指導として、


「肘を肩の高さより高く上げなさい」


があります。

指導者心理として、

「肘が下がっていると怪我をしやすいし、送球も安定しない」思いが働くのは確かです。

そこで、注意しなければならないことがあります。

①その選手がそのことを知らなかっただけで、やれば出来る選手なのか

②知ってはいるけれども、筋・骨格の問題で肘をあげることが出来ない選手なのか

を指導する側は見分ける必要があります。

野球初心者であれば、①の可能性はありますが、

長年野球をやっているのであれば、ほとんど②の可能性が高いでしょう。


つまり、指導者がいくら正論を言ったところで、

選手の気持ちとしては、『わかっているけど出来ないんだよ』となるわけです。

それでも、真面目な選手は何とかして肘を上げようとするのです。

しかし、肩甲帯を含む肩関節周辺・肩鎖関節などを動かすことが出来なくなっている

状態となっているので、生理・正常な形ではなく、代償という形で

『肘を上げます』

例えば、上体を側屈させて肘が上がっているように見せかけます。

そのような動きを継続するとどうなるかというと、

右利きの場合(右手でボールを投げる場合)

左腰付近の筋群が頻繁に必要以上に過収縮します。

一方、右腰付近の筋群は同様に過伸展します。

左右のアンバランスが大きくなり、過度に伸ばされ続けられる右腰に負担がかかり、

許容オーバーとなった時に、痛みが現れます。

結論としては、

硬くなり動かなくなった筋・関節が動くようになるエクササイズを個別で実践しながら

動くようにする必要があるのです。

この動きが出てくれば、自然と「肘は上げられる」ようになるのです。

さらに、このエクササイズに『軸』を強化する軸トレを加えれば、

肘を高くあげるという問題ではなく、

「正確さ、速さ、強さ」を生み出すことに集中できるようになるでしょう!!

根本原理を知り、それを無意識にできるようになるまで、

地道に反復練習あるのみです。

最後は、これに限ります。








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